はじめに
Warpは、Rust製のモダンなターミナルアプリケーションです。高速で、AIによる補完機能など多くの便利な機能を備えています。
私は以前iTerm2ユーザーだったのですが、違和感なく移行できました。それでいて多機能かつオシャレなUIを備えているので、上位互換だと感じています。
今回は、そんなWarpに最近追加されたNotebooks機能について紹介します。MacOSユーザーが対象です。
Warp Notebooks機能とは
Warp Driveについて
NotebooksはWarp Driveというクラウド領域にドキュメントを載せられる機能です。(Macでのショートカットは
⌘+\
)
Warp Driveは、アカウントに紐づいたクラウドストレージのようなもので、後述するWorkflowsやNotebooksを保存し、チームで共有することもできます。Notebooksの特徴
NotebooksはTerminalからシームレスにアクセスでき、ドキュメントから直接コマンドを実行することができます。
自動化する程ではないが繰り返しが発生しそうな作業、備忘録として残しておきたい記録、など一時的に残しておきたい手順書などを書いておくのに便利です。
実際にNotebooksを使ってみよう
左がNotebooks, 右がターミナルです。
⌘+Shift+J
で新規Notebookが開きます。
文字サイズは記事用に大きくしています。(内容は真に受けないでください)以下の画像の矢印で指したアイコンをクリックすると、右のターミナルに参照元の記事名と共にコマンドが自動入力されます。あとはターミナル側でEnterキーを押すだけです。
NotebooksとNotionの比較
共通点
NotebooksとNotionはどちらもドキュメントを作成し、チームで共有できる点で共通しています。
マークダウン形式でドキュメントを書けるのも同じです。
Notebooksの優位点
Notebooksの最大の特徴は、ドキュメント中のコマンドを直接実行できる点です。
ターミナル上でシームレスに作業手順を記録し、すぐに実行に移せます。
Notionなどの外部ツールを使う場合、ドキュメントとターミナルを行き来する必要があり、若干の手間がかかります。
Notionの優位点
編集しやすさはNotionの方が少し上です。Notionではブロックをつまんで上下できるのですが、Warp Noteboksにはまだそのような機能はないです。
また、当然ですがNotionの方がリスト表示など出来ることが圧倒的に多いです。
Notebooksの活用例
作業ログ
コマンドをNotebooksに書いてから実行というフローを定着させれば、実行したコマンドを記録に残すことできる上にコメントも書いておけるので、後から遡ったときにコンテキストを思い出す負荷が減り、再現が容易になるのがいいと思いました。
また、個人的な体験として、これまでは新しく触る技術のtutorialなどを進める際に、何も記録を残さないまま手を動かすことがよくありました。
これからは、実行したコマンドと一緒に躓いたポイントや新しく知った用語などを記録しておく場として活用しようと思います。
WorkflowsとNotebooksの組み合わせ
Warp DriveにはWorkflowsという、よく使うコマンドを登録しておける機能があり、登録したWorkflowsを複数のNotebooksから引用することができます。
Workflowの新規作成は
⌘ + Shift + H
または ⌘ + \
でWarp Driveを開いてから + ボタン です。例えば以下のようなWorkflowを作成しておき、
Notebook内で引用することが可能です。
まとめ
WarpのNotebooks機能は、ターミナル上で作業手順を記録し実行するのに非常に便利なツールだと感じました。
Notionなどの外部ツールの完全な代替にはならないかもしれませんが、ターミナルでの作業が多い人にはかなり有用だと思います。
一応リファラルリンクがあるので貼っておきます。が、日本在住のユーザーにとっては現時点で特に利点はないです。もの好きな人はリファラルコード踏んでください。ただし、現役iTerm2使いはリファラル関係なく問答無用でWarpを試してください。
[追記 on April 9, 2024]